出典:絶園のテンペスト | アニメ動画見放題 | dアニメストア
©城平京・左有秀・彩崎廉/「絶園のテンペスト」製作委員会・MBS
見どころ
この作品の特徴は何をおいても主要キャラたちのセリフでしょう
シェイクスピアの作品から引用したおしゃれな言い回しと世界観が非常にマッチしており、心をつかまれること間違いなしです。
シェイクスピア作品を使うことにより、多角的な心理描写を可能とし、キャラクターたちの心情が鮮やかに表現されているため、より深く物語に入り込むことができます。
二人の主人公は不破愛花の死に対し、異なったスタンスの考えを持っており、それに基づいた行動をとるので、見ていてとても考えさせられます。
視聴後には、それまでの復讐に対する価値観や見方に少しの変化が起こること間違いなしです
また、現代に魔法を組み入れた世界観ということで、設定に無理が生じそうなところではありますが、始まりの木と絶縁の木の存在によって違和感なく見られたという点が個人的にポイントが高かったです。
一人の少女の死から始まった復讐の物語
同じ絶望を共有するも目指す結果の異なる二人の少年はいかなる結末を迎えるのか
先が気になりついつい止まらずに見てしまう作品です。
こんな人におすすめ
現代ファンタジーの作品を探している人、またはミステリー作品が好きな人にはぜひ見てほしいです。
また、この作品は恋愛要素も強いのですが、まさに純愛と表現するにふさわしいドラマチックな恋模様となっています。
なので、学園ラブコメやハーレムものを多く見る人にこそ、また違った種類の恋愛ものということで、アクセントとしてぜひ見てほしいです。
感想(ネタバレ注意)
吉野は愛花の死をバッドエンドで終わらせないために、真広は復讐をすることでつじつまを合わせるために協力して犯人を追う。
吉野は一見大人びて見えるものの、時々年相応の夢見がちな幼さを見せ、一方で真広は衝動のままに動き、刹那的な生き方をしているように見えるが、とことんまで現実主義者である。
このように比べてみると、それぞれ対極にあるようにも見うけられるが、だからこそ互いに補い合うことで最高のパートナーになり得る。
だからこそ真広と似ている愛花は吉野と惹かれあった
だからこそ真広と愛花は結ばれない
この三人の関係性が過去回想によってきれいにまとめられているのは素直に美しいと感じました。
また、吉野が初めて涙を流したシーンと、最終回で葉風と再会するシーンは、それまで誰にも話すことができず一人で苦しんでいた吉野を、葉風が「愛花の死」という過去から解放し未来に向いて歩き出させたことを象徴するように感じられ、涙なしには見られなかったです。
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