おすすめアニメ紹介 少しずつ変わりゆく日々を映す、恋愛生活物語 ドメスティック恋愛アニメ 義妹生活

アニメレビュー
出典:義妹生活 | アニメ動画見放題 | dアニメストア
©三河ごーすと・Hiten/KADOKAWA/義妹生活製作委員会

まるで優しくはらはらと降る春時雨のような、少しずつ心に沁みこむような落ち着いた雰囲気が魅力的な恋愛アニメです

親の再婚によって突然同い年の兄妹との共同生活が始まるという、いかにもラブコメが始まりそうな出だしとは打って変わり、あくまで他人であり家族でもあるというスタンスを大事にした作品です。

義理の家族という、すでに恋人よりも深い関係から始まる恋愛生活物語ということで、一風変わった恋愛模様が描かれています。

何とも形容しがたい状況下におかれる中で、互いを尊重し合いながらも少しずつ関係性を深めていく二人の姿は、もどかしいながらもとても美しく感じられます。

高校生という子供と大人の境目にあって、新たな家族が増えるという日常の変化に加え、親のこともあり表に出すわけにはいかない恋心や将来への不安など、感情が複雑に絡み合っている様子が美しく描かれた心理描写が見どころです。

恋愛アニメを観たいけれど疲れず落ち着いて観られるようなアニメを探している人には間違いない作品だと思います。

また、家族との距離感をつかみ損ねている、仲良くしたいけどうまくいかない、そんな時にはぜひ観てほしい作品です。

やはりこのアニメ最大の魅力は、その落ち着いた雰囲気にあると感じました。

血のつながりがないとはいえ家族であり、互いにそうあることを良しとしている。

物理的な距離は限りなく近く、よくある「同じ屋根の下で男女が暮らしていて…」というようなものとも違う。

家族として良好な関係性を築いていることは間違いないが互いに意識してしまい、やはりどこか壁がある。

普通に考えれば家族になったとはいえ紛れもなく他人であり、物語の展開的に互いを意識するようになるなどラブコメのテンプレのような気もしますが、「家族」という言葉に焦点をあてることで、独特な恋愛模様を描いた作品になっていると感じました。

また、1話での顔合わせの際に交わした「期待」についての会話が、実は重要な伏線になっていたのだと気づいたときは驚きました。

浅村悠太のフェアな視点で他人を評価できるという長所がまさか他人に期待をしていないことからくるもので、だからこその「安心した」であり、それが綾瀬親子との生活によって変化し、だからこその告白の場面での「期待する」だったというのは、あまりにも綺麗にまとまっているものだと思い、その分感動も大きかったです。

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