出典:ATRI -My Dear Moments- | アニメ動画見放題 | dアニメストア
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見どころ
安定した作画とOP、EDの美しさに加え、魅力的なキャラクターたちにより序盤から中盤にかけては島で暮らす日常物のような雰囲気の作品となっています。
しかし、主人公の夏生とヒューマノイドのアトリの関係性が進むにつれてだんだんとシリアスな展開へとシフトしていきます。
この作品では、物語全体を通して、ヒューマノイドであるアトリに心はあるのかという疑問に焦点が置かれています。
その問題を解決するにあたって人間と機械との間で恋愛が成立するのか、心とは何なのか、人間であれば心があると言い切ることができるのかといった根源的な疑問にも触れられており、中盤までの和気あいあいとした雰囲気からは考えられない非情でかつロマンティックな展開が見どころです。
こんな人におすすめ
心揺さぶられる、泣けるアニメを観たいという人にはぜひおすすめしたい作品です。
また、機械のヒロインが登場するアニメが観たいという人は観て間違いはないと思います。
人型の機械をヒロインにしている作品ということで苦手意識のある人もいるかもしれませんが、恋愛対象が心のあるはずのない機械だからこそ、より感情にフォーカスした作品に仕上がっていることも多く、人間がヒロインの恋愛アニメと比べても負けないくらいに心揺さぶられる作品が多数あるので、忌避せずにぜひ観てほしいです。
感想(ネタバレ注意)
開始から中盤までは、海面上昇によって電気の失われた島にあかっりを付けるために奔走する少年少女の和気あいあいとした雰囲気の中で、「海の作画きれいだな~」くらいの軽い気持ちで観ていました。
しかし物語が進み、アトリが普通のヒューマノイドではないのかと夏生が疑い始めたあたりから、雲行きが怪しくなり、だんだんとシリアスな展開に…
アトリに心はあるのかと夏生が思い悩むのを見ながら、「心があればいいな」という気持ちと、「機械にのプログラムか何かでしょう」という考えが頭の中でしのぎ合っていました。
そんな中で、夏生が血の通わない文章で書かれたアトリの日記を発見したシーンをぶっ込まれたので、こちらも冷水でも浴びせられたかのような気分でした。
しかもアトリに心があり、二人が無事結ばれたかと思ったら今度はアトリに残された時間は残り少なく、別れの時が刻一刻と迫っていて、これまた解決したかと思ったのに結局離れ離れになってしまった。
観ていて感情の乱高下が激しく、心が締め付けられるような作品でした。過去回想でアトリが夏生の母詩菜に突き放されたシーンなどぶっ壊れるかと思いました…
なんだかんだ最終的に二人は再開し、ハッピーエンドと呼べる終わり方だったのではないかと思います。
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