出典:アンデッドガール・マーダーファルス | アニメ動画見放題 | dアニメストア
©青崎有吾・講談社/鳥籠使い一行
見どころ
端々にちりばめられた、言葉遊びを用いたセリフ選びが醸し出す古風な雰囲気が魅力的な作品です。
本作の主人公真打津軽とその仲間、不死の輪堂鴉夜、メイドの馳井静句の三人がとある人物を探し出すために怪物専門の探偵業をしながら欧州をめぐるその旅路にて、怪異にまつわる様々な事件を解決していきます。
怪異の特性を織り交ぜた犯行や推理が繰り広げられ、それらを面白おかしく解き明かしていく様子が見どころです。
怪物と人間が混在し、怪物は迫害されてるというこれだけを見たらダークな世界観にも思えるのですが、登場人物たちのやり取りによりコメディ要素を強くしているため、非常に観やすくなっています。
独特な世界観や、雰囲気も相まって観ていてとても楽しい作品です。
こんな人におすすめ
和風洋風の混同したような作品が好きで、尚且つコミカルで気軽にみられるアニメを探している人にはぜひおすすめしたい作品です。
軽い雰囲気も相まって気負うことなく観られるので、シリアスな作品を見た後の箸休めとして観るのもアリかもしれません。
感想(ネタバレ注意)
この作品を観る上で最も心惹かれたのは津軽のキャラクター性でした。
言葉にしてしまえば、他人を馬鹿にするような話し方で、姿勢は悪く、戦闘シーンも決してスマートとはいいがたいキャラクターです。
しかし、暗いようでいてどこか芝居がかっているかのような世界観との相乗効果により、タイトルにもあるように、笑劇ファルスとして作品を構成する重要な要素となっているように感じました。
また、鴉夜に関しても、事件の捜査をする際に対象の服装や状況を確認し、分析をするシーンでは理知的と表現するにふさわしいというのに加え、首から上しかないはずなのに、1話で津軽に唾液を提供するシーンや会話の端々から、積み重ねた年月を思わせる色気を感じさせるその姿はキャラクターとして非常に作りこまれているというように思わされました。
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