おすすめアニメ紹介 異色の異世界転移アニメ 全修。

アニメレビュー

当記事では、アニメ『全修。』を観ての感想をふまえて紹介していきます。

『進撃の巨人』、『呪術廻戦』などの多くの人気作を世に生み出してきたMAPPAにより制作されたオリジナルアニメです。

放送前から期待されていた本作ですが、具体的にどのような作品なのか?本当に面白いのか?などといった疑問に一つの答えを示すことができたら幸いです。

出典:全修。 | アニメ動画見放題 | dアニメストア
©全修。/MAPPA

見どころ

秀逸な演出で描かれる戦闘シーン

戦闘時、ナツ子は現実の世界より持ち込んだタップの呼びかけにより、作画机に座り絵を描き始めます。

ナツ子により生み出された絵は実体化し戦いますが、その際に生み出されたものは「線」で構成されていることが強調されるようで、周囲の景色とは差別化されています。

アニメの作画に異色の物体を持ち込むことにより作品を劣化させることなく、それどころか迫力満点の戦闘描写に仕上がっています。

また、この際に生み出すものは他作品からのパロディもあり、その点でも楽しめる作品となっています。

主人公ナツ子の初恋

22歳にして天才アニメーターと称されるナツ子は、この年にして恋を実感したことがなく、新作のテーマ「初恋」に苦戦していました。

そんな折にひょんなことからアニメ映画「滅びゆく物語」の世界に迷い込んでしまいます。

ナツ子は幼い頃から「滅びゆく物語」に夢中であり、作品の主人公であるルークに惹かれていました。それはナツ子がアニメーターを志した原点であり、絵を描くきっかけとなった作品でした。

自身にを形作る一部とも言える「滅びゆく物語」の世界に迷い込み、そこで得た経験や出会いをきっかけに自身と向き合うこととなります。

感想(ネタバレ注意)

まずこれだけは言わせていただきたい。

作品が完成するまで髪を切らないとかいうよくわからないポリシーを持つうえに、人の話を聞かないと間違いなく変人と言われるに相応しい女性であるナツ子ですが…可愛すぎます。

特に髪を上げて食事をしているシーンなどは、その外見と飯を貪るギャップがたまりません。

それでいて戦闘時においては必死さを隠さない表情が見られる非常に魅力的なキャラクターでした。

そんなナツ子がルークと仲を深め、「滅びゆく物語」のどうしようもないバッドエンドを回避しようと苦悩する姿には胸を打たれました。

しかし何も知らない最後の街の住人たちは自らは何もしないばかりか責任をなすりつけてナツ子を攻撃し始める始末

ぶっちゃけこんな世界滅んだほうがいいのではとすら思えてきて、ナツ子がヴォイドに飲み込まれた際などルークに感情移入しまくった結果観ているだけのはずの私もすごい顔をしていました。

最終的にナツ子のルーク愛により物語は全修され、テーマを回収した綺麗なハッピーエンドだったように思います。

最終的にナツ子が自身の初恋とルークへの気持ちを自覚し、その上でアニメーターとして大きく成長した姿が描かれ、12話という短い話数であるにもかかわらず非常に満足度の高い作品でした。

こんな人におすすめ

1クールで完結し、尚且つ満足度の高いラブコメ、バトルアニメを探している人には是非観てほしい作品です。

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