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見どころ
文化祭でバンドをやるために、主人公北原春希によるメンバー集めから始まった、高校生活最後の冬に繰り広げられる男女の三角関係を描いたアニメです。
前半は多少の恋愛要素を含みつつも、春希、雪菜、かずさの三人による文化祭に向けた準備の様子が描かれ、高校生による青春模様を描いた内容になっていて、比較的穏やかな雰囲気で進行します。
しかし、バンドが大成功した文化祭の日の夕暮れから三人の運命は大きく動き始めます。
三人が三人とも相手を大切に思うがゆえに歪んでしまうという、観ていて胸が締め付けられるようなやるせない思いがこみ上げてくるのが魅力的な作品です。
大切な存在だからこそ苦しくとも思いを止めることができず、大切な存在だからこそ愛しくとも涙を流さずにはいられない。そんな、三人が傷つきながら進行するドロドロとした恋愛模様が描かれます。
三人の気持ちが丁寧に描写されていて、それゆえに容易に感情移入ができてしまい心に重く残り続ける作品です。
こんな人におすすめ
重たい三角関係を題材としたアニメが観たいときにはこれを選べば間違いありません。
いくつもの青春アニメや恋愛アニメを観てきたけど、まだこの作品は観ていないという人には是非見てほしい作品です。
全話を通して一気に観てほしいので、休日に腰を据えて少し重ための作品を観ようという人におすすめです。
感想(ネタバレ注意)
文化祭のバンドが終わるまでは、その片鱗を見せつつも三角関係を描いた軽めのラブコメくらいの気持ちで観ていたのが、唐突に激重のドロドロ恋愛劇に変化して感情の振れ幅がすごかったです。
雪菜の告白からの仲のいい三人組での学校生活を見せられ、この時点ですでに雲行きが怪しく、明らかに意識し合っていた春希とかずさが何事もなかったかのように笑っていて、その後の展開が予想できてしまい、嵐の前の静けさといったような気分で観ていました。
かずさへの気持ちを自覚しつつも気づかぬふりをして雪菜との恋人関係を続ける春希も、春希の気持ちを感じ取りながらも三人でいることに執着する雪菜も、春希への気持ちを隠しながらも雪菜のために三人の関係を続けようとするかずさも、観ていて苦しくなるほど思い合っていることが伝わってきました。
かずさの春希への思いを明かされるシーンでは、どうしようもなく切なく涙をこらえることができず、そこからの怒涛の展開には終始心を締め付けられるようでした。
優柔不断と言ってしまえばそれまでですが、三人の関係性を思えばこそ終盤のかずさによる追い上げや、最後に春希がかずさに駆け寄り抱きしめたシーンには、感動させられてしまいました。
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