当記事では、アニメ「Dr.STONE」を観ての感想を踏まえて紹介していきます。
このアニメは「アイシールド21」を手掛けた稲垣理一郎氏によって生み出され、週刊少年ジャンプにて連載された漫画が原作とした作品で、原始の世界を科学の力で切り開くサバイバルストーリーが展開されます。
具体的にどのような作品なのか?本当に面白いのか?などといった疑問に一つの答えを示すことができたら幸いです。
出典:Dr.STONE(第1期) | アニメ動画見放題 | dアニメストア
©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会
見どころ
主人公石神千空の魅力
石神千空は本作の主人公で、石化している中でも約3700年もの間数を数えることによって意識を保ち続けた化物です。
人類の英知の結晶である科学を信奉しており、その知識と計算能力には周囲の仲間からもドン引きされる描写も多く見られます。
科学に対してどこまでも一途な姿勢を保ち続け、自身の命のかかっているような状況に立たされても捨てることができません。また、悪態をつきながらも仲間思いで、たとえそれが最善主だったとしても仲間に犠牲を出すような策は取りません。
人類が石化してしまった世界で、科学の力で全人類を救出するというとんでもない目標を掲げ、仲間を集めて原因の究明にかかります。
豊富な知識と優れた頭脳を持ち、一見合理主義なキャラクターに思われる千空ですが、その実、熱血漢のような性格を持つキャラクターです。
現代科学の知識でサバイバル無双
石化した全人類の救出という途方もない目標を掲げる科学王国ですが、様々な問題と対峙しながらも、豊富な科学の知識を有する千空による指示でそれらを乗り越えていきます。
人類が石化してしまい、何千年と経過した原始の世界において、本来あるはずのない文明の産物を次々と生み出していきます。
科学に焦点を当てている作品なだけあって、原材料の調達から調合などの、作り出す過程が細かく描かれており、尚且つストーリーに落とし込んだうえでコミカルに進行するため、楽しみながら科学に触れることができます。
実際に可能なのかはさておき、自然界に隠れされた科学の要素に多く言及されるため、一風変わったサバイバル生活を観ることができます。
難しかったりお堅い印象を抱かせる科学に対する、見方を変えてくれるような作品です。
感想(ネタバレ注意)
アニメ化以前より気になっていた作品で、アニメ化を気に本腰を入れて追っていたのですが、多少のアニオリ要素はあれど、ストーリーの違和感はなく、原作に忠実にアニメ化されていて非常に満足でした。
開始早々主人公が死ぬという前代未聞のスタートからの速攻で復活。石化復活時の修復機能は若干のご都合展開を感じさせつつも、科学を題材とする作品としての大枠は崩さない点で、個人的に素晴らしい設定だったように思いました。
獅子王司という圧倒的な武力に対し、戦闘力ゼロの千空が仲間の力と科学の力で戦う構図には、ハラハラしっぱなしでした。特に潜入していた大樹と楪、千空の三人が再開するシーンには視聴者全員感動させられたこと間違いなしでしょう。
頭でっかちのように思える千空が実は仲間思いだったり、科学に対する熱い想いを持っていたりと、深みのある非常に魅力的なキャラクターであり、個人的にリーダーはこんな人がいいと思わされました。
一期の終盤で千空と司が共闘するシーンはこの作品屈指の名場面であり、異なる考え方を持ち、互いに相手の考え方に一定の理解を持つからこそ交わることがなかった二人が、とうとう認め合ったという漢同士の熱い絆が感じられて手に汗握って観入ってしまいました。
科学による道具作りというなんともぐだりそうな雰囲気を醸すストーリー展開をしつつも、全く飽きさせてくれず、終始楽しんで観ることができました。
こんな人におすすめ
サバイバルはサバイバルでも気軽に観れるような、シリアスな要素が少ない作品を探している人に特におすすめです。
また、ジャンプ原作のアニメの中でも比較的短めなので、そう言った作品を探している人にもぜひ観てほしい作品です。